【生き物から人生を学ぶ2】オシドリ | つむぎログ

【生き物から人生を学ぶ2】オシドリ

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「生き物から人生を学ぶシリーズ」第2回目はオシドリです。

オシドリといえば、おしどり夫婦の語源にもなった動物ですね。上の写真でも一緒に泳いで何とも幸せそうです。

しかし!このオシドリは「おしどり夫婦」ではないのです!

それについて詳しくみていきましょう。

オシドリの生態

オシドリとは?

オシドリは主に日本をはじめとする東アジアに分布するカモ科も生き物です。

日本では夏は北海道など東日本の中でも北側に生息し、冬になると越冬するために南下し、主に西日本にくる生き物です。

有名なオシドリといえば、下のような写真ですね。カラフルで綺麗です。

しかしこれはオスのみ。しかも冬の繁殖時期にこの色になります。求愛行動の一種ですね。

対してメスはとっても地味です。まさにカモです。

オシドリはおしどり夫婦ではないのか!?

冒頭の写真のように2羽が揃って泳ぐ姿はよくみられます。

オシドリの「オシ」もこの姿の「雌雄相愛し」に由来すると言われています。

しかし、オリドリがこのように寄り添うのは繁殖時期前と繁殖期の5ヶ月間ほどです。

それが過ぎれば、できたペアーは一旦リセットされます。

これはカモ科ではよく見られる生態です。

ひなが巣立つすると、ペアーを解消し、オスはその後全く関わりません

ちなみにひなは孵化したその日に巣立ちます(笑)

そして、次の年また同じペアーを作るかといえば、そうではありません。完全にペアーもリセットされているため、偶然同じペアーになることはあっても基本的には異なるペアーを作ります。

そのため、全くおしどり夫婦ではないのです。

ではなぜ、オシドリ夫婦というのか?

中国の故事の『鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)』と由来していると言われます。

その昔、中国の戦国時代のこと。
宋の康王(こうおう)が、家来である韓憑(かんひょう)の美しい妻を権力で奪い取った。
韓憑は痛憤のあまり自殺するのだが、妻もまた、「夫と一緒に葬って欲しい」という遺書を残して、後追い自殺した。

民衆は2人に深く同情したが、これに怒った康王は、2人の墓をわざと向かい合わせにつくり、「もし墓を1つに合わせられるなら、やってみるがよかろう」と言い放ったのである。「そんなことができるわけがない」と見こしたうえでの嫌味であった。

ところがどうだ。一晩で、たちまち梓(あずさ)の木がそれぞれの墓から生え出てきたではないか。さらに10日ほどすると、2つの木は枝がつながり、根は1つにからまり合った。梓の木によって、ふたりの墓は2つに合わさったのである。

そして、この木の枝の上には、ひと番(つがい)オシドリが棲みつき、1日じゅう悲しげに鳴いたそうだ。

これが「オシドリ夫婦」なのである。

引用:「オシドリ夫婦」の由来

いい話ではありませんか?

オシドリから人生を学ぶ

早とちりは厳禁

故事の話にも出てきますが、おしどり夫婦はオシドリの寄り添っている姿を見て早とちりした結果、勘違いが起こったと考えられます。

ではなぜ、そうなってしまったのか。

その理由は大きく3つが考えられます。

  1. オシドリのオスの柄がよく目立ち、人の目に触れやすかったから
  2. 繁殖は越冬で暖かいところ、つまり人が多いところに行くため
  3. 繁殖後、また北に戻るため、その後を見ることが少なかったため

結局は繁殖時の一番愛し合っている時に、人の目につき、その後を見ることができなかったため、このような考えになったのでしょう。

そのため、早とちりして判断を間違ってはいけないのです。

子育てのためには夫婦が愛し合うことが必要

オシドリがなぜ繁殖時愛し合い、その後はペアーをリセットするのには自分の子孫を残すことが関係しています。

繁殖時はペアーを作ったメスを守るためです。これは他のオスからも守り、自分の子孫を確実に残すための行動です。

対して、ひなが巣立った後、オスが何もしないのはオスが子育てに必要ないからです。

ひなは孵化後すぐに巣立ちます。それほど強いのです。

それでもひなを狙う天敵はいます。しかし、その天敵が襲っていきた時、オシドリはオスだろうとメスだろうと、ひなを守り抜くことができないのです。特にメスより目立つオスがいてはリスクが増えます。

このように子孫を残す観点で考えると、かなり生物的に合理的なのです。

ではこれを人に置き換えて、子育てを考えて見ましょう。

人の子は独り立ちするまでにかなりの時間を有します。自然界に比べたら天敵はいませんが、それでも独り立ちするまでの環境を整える必要があります。

母親一人では子育ても経済的な環境づくりもなかなか満足にできない人の方が多いのです。

そのため、母を助け、子のために家族を守る父親という存在が必要なのではないでしょうか。

これもまた人が環境に適応した結果です。

まとめ

オシドリは残念ながらおしどり夫婦ではありませんが、人はおしどり夫婦であるほど子孫を残す観点では適しているのかもしれません。

「子は鎹(かすがい)」と言いますが、子どもの成長のためには両親がいることはとても重要なのかもしれません。

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