経験則は暗黙知。言語化で形式知にすることが大事な理由

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人は語れる以上のことを知っている

人は経験やノウハウ、身につけた技術があります。それは時として、言葉にすることができない場合もあります。

でも、言葉にできないということは他の人にそれを伝えることができません。

仕事においてはベテランの方ほど、経験則に基づいた行動をする傾向にあります。

でも経験豊富だからといって部下や後輩を育てるのがうまいか?と聞かれれば、そうではありませんよね。

伝えるためには言語化する必要があるのです。

今回は、経験則を踏まえて暗黙知と形式知について紹介します。

知識には暗黙知と形式知の2種類がある

形式知とは?

形式知(または明示知)とは、主に文章・図表・数式などによって説明・表現できる知識のことをを指します。

形となって存在するため、誰にでも伝えることが可能な知識です。

身近な例で言えば、

・本に書かれている内容

・説明書

・仕事における作業手順書、マニュアル、報告書 などです。

つまり、仕事で作成するような書類は形式知になるということです。

暗黙知とは?

対して暗黙知は形として存在しない知識のことです。つまり言葉に表せない・説明できない身体の作動、表現できない知識を指します。

例えば、

・普段何気なく行なっている動作

・経験則

・ノウハウ

・身につけた技術

ここでお聞きしますが、

あなたはなぜ、ペンを文字を書くことができるんですか?

これを言葉にして説明することは非常に難しいと思います。

私は答えられません(笑)。

このように暗黙知のことは探せば、間近にたくさんあるのです。

でも当たり前になってしまっている、言葉に表せないからこそ、見つけるのも難しいのです。

暗黙知では伝わらなくなった理由

日本の組織はもともと暗黙知を伝える風土があった

日本は従来、先輩や上司が持っている仕事のコツやカン、ノウハウなどを代々受け継ぐ文化がありました。

今でも色々な分野の職人さんは言葉で伝えるよりも見て覚えたり、体感して覚えることを大事にしています。また料理人もまた、そういう形で技術を伝承してきました。

この暗黙知を共有する文化、風土こと、日本の強みであった時代もあるのです。

この文化の利点としては、言葉にしなくても技術の本質を共有できたこと。

欠点としては、伝えるまでに多くの時間を要することです。

今は暗黙知を共有する風土では環境の変化に対応するには遅い

暗黙知を伝えるには、時間がかかります。

しかし、現在は組織のあり方が変わり、人員を削減したりと経営環境が著しく変化しています。

そんな時に技術を長い時間をかけて伝えるのは効率的ではありません。

特に大きな企業ほど、たくさんの人数にいろんなことを学んでもらうためには、それでは遅いのです。

また正社員だけでなく、派遣やアルバイトなど多様な雇用形態があります。

そんな人の入れ替わりが多いような環境で暗黙知を伝えるのは困難を極めるのです。

このように現在の社会環境において暗黙知を伝えることが難しくなっているのです。

暗黙知を形式知にしてわかりやすく伝える

では技術やノウハウ、経験則を後世に伝えるにはどうしたらいいでしょうか。

それこそ、暗黙知を形式知に変えることが重要になるのです。

暗黙知を言語化、図形化する

形式知にするためには言語化、図形化といった形にする必要があります。

暗黙知を言語化するには、日頃から考えることが大切です。

暗黙知は今まで言葉として表現することができなかったことです。それが言語化しようと思って、すぐに言語化できるかと言えば、残念ながらそれはとっても難しいです。

でもやりながら、どうしたら、どんな言葉にすれば伝わるのかを考えることで、いずれ言語として形づけることができるでしょう。

技術についてはもう少し簡単です。

これは科学的計測や観察を行なって数値化や言語化を行うことができるからです。現在は分析機器の発展も素晴らしいです。

もし今はできなくてもいずれ数値化、言語化できるでしょう。

わかりやすく後世に伝える

言語化のように形にすることができたら、それをわかりやすくまとめましょう。

言語化できても理解できなければ、形式知とは言えません。

そこで読めばわかり、すぐに理解できるようにする必要があります。

それには自分だけでまとめるのではなく、他の人の意見を取り入れたり、別の部署の人に読んでもらったりと多面的な視点で、客観的に表現することが大切です

まとめ

以前は経験値やノウハウ、技術といった暗黙知を伝承する環境や文化がありました。

しかし今はそうではない場合の方が多いでしょう。

そのため、今の時代にあったやり方で伝えるためにも、暗黙知を形式知に変えることがコミュニケーションや組織をよくする上で重要なことなのです。

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