【生き物から人生を学ぶ5】身を守るために、困難な生き方を選んだコウテイペンギン | つむぎログ

【生き物から人生を学ぶ5】身を守るために、困難な生き方を選んだコウテイペンギン

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ふっくらした体によちよち歩く姿、優雅に泳ぐ姿など、人々を魅了してやまない飛べない鳥といえば、「ペンギン」です。

中でも世界最大のペンギンであるコウテイペンギンは映画にもなって、誰でも知っている動物ではないでしょうか。

ちなみにピングーのモデルにもなっていますね。

今回は、そんなコウテイペンギンの厳しい環境で生きる姿を学んでいきましょう。

コウテイペンギンの生き方を学ぶ

コウテイペンギンの生息地

コウテイペンギン(またはエンペラーペンギン)は、南極大陸やその周辺の島々に生息しています。

非繁殖期は海の近くで生息し、繁殖期になると海から100km離れた内陸部の繁殖地に生息します。

ちなみに3月〜12月まで長い期間を繁殖地で過ごすことになります。

ペンギンといえば、南極のイメージがありますが、ペンギン18種のうち、南極に住んでいるのはコウテイペンギンの他に、アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの4種のみです。

そのうち、南極で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種で、さらに真冬の内陸部で繁殖するのはコウテイペンギンただ1種になります。

コウテイペンギンの繁殖地までの移動

先ほど紹介した映画「皇帝ペンギン」が有名になったのは、冬の繁殖に多くの人が惹きつけられたからではないでしょうか?

コウテイペンギンは南極の氷がやや溶ける夏(1月〜3月)を沿岸部で過ごします。

そして4月以降繁殖地に戻ります。

これがなんと100km以上、遠いものだと200km近くと言われています。

東京駅から熱海以上の距離を群れで行進します。

よく見るよちよちした可愛らしい姿もありますね。

でも多くはお腹で滑る「トボガン」と言う移動方法で移動します。歩くよりもこちらの方がスピードが早いです。

コウテイペンギンはイカや魚などの魚介類を食べます。

つまり、繁殖地までの距離もすごいのに、これからの繁殖時期を食べずに過ごして行くのです

厳しい環境を生きにくコウテイペンギンの繁殖

4、5月前後にメスは産卵し、すぐに卵はオスの「抱卵嚢」と呼ばれる羽毛によって暖かく保たれている部分に受け渡されます。

卵を産み終えたメスは餌を探しに再び海に向かいます。

そしてここから、オスはここから子どもが孵化して、メスが帰還するまでの約120日間という長い絶食期間が入ります

しかも冬です。

内陸部は海の近くよりも温度が下がります。

そして地吹雪(ブリザード)が吹き荒れ、気温は-60℃に達すると言われています。

そんな極寒の環境を生き抜くために、コウテイペンギンのオスたちは「ハドル」と呼ばれる集団を作り、集団で固まって暖をとるのです。

ハドルでは1m四方に10匹ものコウテイペンギンがいるぐらい密集します。

形成されたハドルはそのままというわけでもなく、外側のオスは暖を取ろうと内側に入り込もうとするため、時間とともに若干ではありますが、動いています。

ずっと内側にいたら、卵どころか自分も死んでしまいますから。

このハドルという集団はペンギンの中でもコウテイペンギンだけで見られる行動です。

その後、卵が孵化し、メスが戻るまで、オスは体内の脂肪からミルク状の液体(ペンギンミルク)を作り出して、雛を育てます。

メスが戻ってきたら、再び100km以上を移動し、餌を取りに行くのです。

ここからはオスメス交代で雛を育てて行くのです。

そして、12月には雛も育ち、全員で夏の海に向かいます。

厳しい環境で生き抜くコウテイペンギンから人生を学ぶ

厳しい環境で繁殖するのは生き抜くための手段

コウテイペンギンは「皇帝」なんて名前が付いていますが、非常に警戒心が少ない生き物です。

ペンギンと同じく二足歩行する人間を仲間だと思って、付いてくることもあるそうです。

たいていの動物はすごく警戒心が強いのに、なぜペンギンは警戒心が弱いのでしょうか。

それは周りに天敵が少ないからです。

コウテイペンギンの天敵はシャチやアザラシで海に生息します。対して内陸部にはコウテイペンギンの天敵になるような生き物は生息していないのです。

つまり、陸地には天敵がいないため、人に対しても警戒しないのです。

コウテイペンギンは南極の内陸部という極寒の厳しい環境で生きることで、敵から身を守っているのです。

人も同じではないでしょうか。

たとえ、不便でも、田舎暮らしで心の平穏を守りたいと思いませんか?

都会が心をすり減らすと断言するわけではありませんが、ストレスが溜まっている人は多いように思えます。

そして脱サラして、収入が少なく、農作業が大変でも、田舎に生きたいと思う人はいると思います。

敵がいる中でピリピリ生きるのはとっても大変です。誰だって敵が少ない環境に行きたくなるものです。

それが悪いわけでもなく、それも選択肢の一つではないでしょうか。

厳しい環境、大変な環境だからこそ、助け合う

コウテイペンギンのオスはハドルを形成して、皆で押しくら饅頭して暖をとります。

逆にそうしなければ、抱える新しい命だけでなく、自分の命すら危うくなってしまいます。

つまり、助け合うことが誰にとっても良い結果をもたらしてくれるのです。

生きている中で大変な状況になることは誰にでもあります。

それは仕事だったり、家庭だったり、地域だったり、災害のせいだったり。

そんな時、助け合うことができたら、どんなにいいでしょうか。

地震で大変な被害にあった時、助け合うことができれば、救われる命が増えます。

ブラック企業だって、従業員が徒党を組めば、環境を変えることができるかもしれません。

逆に一人だけ飛び出していったら、コウテイペンギンが凍え死んでしまうように、辛い思いをするかもしれません。

厳しい環境、大変な状況でこそ、助け合うことが今の状況を打破する可能性が出るのです。

まとめ

多くの生き物と同じように、天敵に気を配り、生き抜くことも大切ですが、コウテイペンギンのように例え、厳しい環境でも天敵がいない環境で助け合って生き抜くこともまた一つの生き方です。

生き方は一つではありません。

写真のように誰もが明るい未来を望んで、生きているのです。