一眼レフカメラを買って、動物園で動物の写真を撮ってみよう!
そう思って撮りにいったものの思うような写真が撮れなかったことはありませんか?
私も本格的にしっかり学ぶまでは全然、下手くそでした(今もまだまだ練習流です><)。
一眼レフの機能を知って、動物のことを知るとどんどん思うような写真が撮れるようになってきます。
今回はそのコツについて紹介します。
目次
準備編
望遠レンズを用意する
動物園であっても、実際に撮りたい動物が近くにいるとは限りません。
もちろん、近くに来てくれるまで待つのも手です。
が、実は動物が近くに寄って来ると柵が写真に写り込んだり、ガラスの反射が写り込んだりしてしまいます。それでは折角の一眼レフなのに持ったないです。
望遠レンズなら、柵やガラスを通り越して、動物に焦点を合わせた写真を撮ることができます。
そうすると柵などが写らないので、一気に動物っぽさがなくなって良い写真になります。
具体的には35mm換算で300mmは欲しいところです。APS-Cのカメラなら1.5倍になるので200mmあれば大丈夫です。つまりエントリー機ならダブルズームセットの望遠レンズで問題ありません。
動物園のことを知る
事前に動物園のことを調べておきましょう。可能であれば、まずは写真を撮らずに楽しむのもいいでしょう。
調べる点は2つ。
- イベントの時間と場所
- 撮りたい動物の展示方法
まず、昼行性の動物ならともかく夜行性の動物は昼間あまり動きません。
しかし、それでは動物園に見に来てくれた人は面白くなく、再び来てくれなくなってしまいます。
そこで、動物園は「餌やりタイム」を作ることで、動物が動く姿を見せてくれます。
また動物の子どもの展示に関しても、ストレスの影響を考慮して展示時間が限定されていることもあります(下の写真の時は2時間限定でした)。
動物園は大抵広くて回るのが大変です。
そこで事前に動物園のHPでイベントの時間と場所をチェックし、いいタイミングをつかむことが大切です。
また展示方法も大事です。
広いスペースで放し飼いのようにいる動物と檻の中にいる動物では表情も違いますし、動き方も違います。特に檻が小さいほど、写真にはあまり向かない印象です。
逆に行動展示を行なっているところの動物は動きや表情がとってもいいです。
動物の生態を知る
例えば、夜行性の動物なら、朝と夕方がよく動く時間帯です。
ペンギンなら餌を食べた後、よく泳ぎます。
コツメカワウソなら、お昼寝の前に日向で体を乾かします。
オシドリなら、オスが繁殖時期になる程、色が鮮やかになります。
そんな風に動物ごとに特徴的な習性や特性を持っていることが多いです。
そのため、撮りたい動物の生態を知っていると、いい写真が撮れる助けとなってくれるのです。
撮影編
さて、ここからは実際に写真を撮るコツを紹介します。
設定はAvモードで、絞り開放
まず設定です。
設定はAv(絞り優先)モードで、絞りは開放または一番低い値にしましょう。
絞りの値は「F○.○」と表現されます。
絞りの値が低いほど、光を集めやすくなるため、結果としてシャッタースピードが上がります。
動物は動きます。
その動きを捉えるにはシャッタースピードを上げることが大切です。
檻や柵、ガラスに限界まで近く
写真を撮る時は、檻、柵、ガラスにできるだけ近づきましょう。可能なら、もうレンズが柵の間に入るぐらいにするのが理想です。
この写真は失敗例ですね。
離れたところから撮っているために、動物の前の柵というか網目が写真に写り込んでいますね。
動物が柵の近くにいる場合は難しいですが、離れているならば、完全に柵が写らないように撮ることができます。
人工物が入らないようにする
側溝の蓋が写真に写り込んでいますね。
人工物が映り込むと、一気に動物園っぽさが出る写真になってしまいます。
中にはそれを活かした写真を撮る方もいますが、なかなか難しいです。
そこで人工物が入らないようにしましょう。
人工物は以下の5つが主なものです。
- 檻や柵、網
- 展示スペースにある金属の金具(ネジなど)
- 動物のタグ(耳についていることが多いです)
- 動物用の遊び道具や餌のようき(プラスチックのものやタイヤなどのゴム)
- 背景に映り込む家や施設
アップにする
どうしても人工物が写り込んでしまいそうな時は、思い切ってアップにしてみましょう。
たとえ写っていてもボケてそれがなんなのか、分からなければ、違和感はだいぶなくなります。
それにアップにすることで、その動物の気づかなかった部分に気づくチャンスになります。
ピントは目に合わせる
例えば、こちらの写真。
体の毛にピントが合ってますが、顔にはピントが合っていません。
こういう写真は後から見ると綺麗に見えません。
他にはよくあるのが、鼻先にピントが合っているのに目にピントが合っていない写真です。
ピントが目にあっていないと、動物の生命力が伝わりにくくなり、なんかストレス溜まっているのか、元気のない写真になってしまいます。
なかなか難しいですが、ピントを目に合わせましょう。
ホワイトバランスを調節する
動物園は基本的に屋外で動物を展示していますね。
そのため、ホワイトバランスをオートのまま撮影すると、やや青みがかった色合いになってしまうことがあります。
動物写真では動物らしい、見えたままの色を残したいものです。
そこでホワイトバランスを「オート」から「晴天」などに変更しましょう。
すると、見たままの動物の色を表現することができます。
根気よくじっと待ち、何度も挑戦する
動物園の動物と言えど、思ったようには動いてくれません。
そして動いたとしても良いタイミングで止まってくれるなんてことはありません。
自分が求める行動をとってくれるのを待つのも良い写真を撮るコツになります。
今はデジタルカメラで撮影中でも失敗した写真を消すことができます。
なら、失敗を恐れず、どんどん撮影しましょう。
それが成長にもつながりますし、そうでなくても、何度も撮っていれば、良い写真が撮れることもあります。
根気よくどんどん撮影することが可愛い姿を収めるチャンスになります。
編集編
トリミングして迫力ある写真に
撮影した後には写真を確認しましょう。
例えばこちらの写真。
後ろに金網が見えるし、尻尾がなんか暗く隠れてしまっていますね。
しかもどういう状況なのかわかりにくい写真です。
そこでもう後ろ側をトリミングして見ました。
まるで待ち受け画面にうってつけな写真になりましたね。
このようにトリミングで、ここってところだけに絞ることで可愛い動物の写真になります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
一眼レフカメラの機能を最大限活かしてうまく動物らしさが見える写真を撮っていきましょう。あとは練習あるのみです。
また写真撮影に夢中になって、周りのお客さんに迷惑ならないようにしましょう。動物園では誰もが楽しみたいですよね。