日本人は苦手な人が多い!生産性を高め、効果のある議論にするために気をつける7つのこと

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テレビの討論番組や国会中継を見たことはありますか。

いい議論をしている番組もありますが、何だか見ていたくない、聞いていたくないってことがあります。

そう思ってしまうと、続きを見たりはしませんよね。

これが国会中継やテレビの議論でこれです。

こんな見ていたくない議論ってといい議論とは言えないでしょう。

今回は日本人が議論が苦手な理由に迫り、そもそも議論とは何か、効果的な議論にするためには何が必要か紹介して行きます。

議論とは

そもそも議論とはなんでしょうか。

国語辞典には以下のようになっています。

議論とは、[名](スル)互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。

引用:goo国語辞典

簡単にいうと「いろんな人がそれぞれの意見を述べて、それをまとめたり、新しい独自の意見も交えつつ、話し合うこと」です。

つまり、議論はお互いの持っている考え方を共有し、新しい一歩を踏み出すこと、と言ってもいいでしょう。

なぜ日本人は議論が下手、苦手なのか?

ハイコンテクストの言語文化だから

コミュニケーション能力を上げる、ローコンテクストへの意識効果
自分を成長させるための勉強は何も座学から得られるものだけではありません。実際に動いてこそ、身につくことも多いでしょう。 ...

日本はその場の雰囲気や空気を読み、抽象的な言葉で表現するコミュニケーションをとる言語文化です。

よく「空気を読め」「周りのことを考えろ」とか言われますよね。

これこそまさに、ハイコンテクストな言語なのです。

これは村社会としてのコミュニティを重視したのが現在にも残っているからだと思います。

さて、このハイコンテクストの言語は議論において、次のような特徴があります。

  • 抽象的な言葉
  • 周りに合わせて意見が出なくなる
  • 上の人の意見には逆らえない空気が出る

これらは誰でも経験があるのではないでしょうか。

しかし、議論とは「いろいろな人が意見をかわす場」です。

なるべく具体的かつ、ハッキリと答えることが求められます

しかし、ハイコンテクストなコミュニケーションでは、この逆です。

周りに合わせたり、曖昧になってしまいます。

また抽象的な言葉は具体的に言言いにくいため、感情的な言葉になってしまうことも多々あります。

このように背景を重視するコミュニケーション体系のため、議論がうまくない理由の1つです。

出る杭は打たれるから

先ほどと書いたことにもつながりますが、

「出る杭は打たれる」という、ことわざがありますね。

出る杭は打たれるとは、頭角を現す人は、とかく人から憎まれたりねたまれたりすることのたとえ。また、出すぎた振る舞いをすると非難されて制裁を受けることのたとえ。

村社会のコミュニティの安全を守るには、今まで通り変わらないことが大切です。

例えば、ある時村に天才が生まれたとしましょう。

その天才はいろいろな便利なものを発明しますが、それによって村人の生活は大きく変化します。

でも、コミュニティを守ることを主眼においた場合、このような急激な生活の変化は好ましくありません。

結果、その天才を村から追い出したり、痛めつけてこれ以上発明させないようにします。

つまり、急に村に変化を起こすような天才はいらないのです。

これをビジネスで言えば、変化に果敢に挑戦するような人はそれなりの成果が得られます。

ですが、成果を出すよりも、変わらない生活・仕事の方を優先するようなものです。

これは今の社会にも存在します。

突飛なアイディアは会社の中で理解が得られるとは限りません。

そもそも聞いてもらえないこともあります。

これが議論ができない理由につながっています。

答えを出そうとしているから

これは私個人が感じていることです。

議論することは答えを出すことだと思っている人はいるのではないでしょうか。

後述しますが、答えを出す議論の他に意見やアイディアを集める議論もあります。

決して、答えを出すことだけが議論の目的ではないのです。

議論が下手だな、と私が思うものとして「国会」の議論があります。

例えば、よく議論される「憲法改正」について自分の意見を考えてください。

考えましたか?

改正について、賛成でも反対でもどちらでも構いません。

ここで大事なことは自分の意見を持つことです。

さて、次にそれを他の人と議論したことを想像してみてください。

最終的にどんな結論にするでしょうか。

国会の議論では、最終的には是非を決めていることでしょう。

しかし、憲法改正のように、すぐに是非を決めてはいけないものもあります。

議論はまずは「お互いの意見を聞き、理解すること」です。

そして理解した上で次の考えに進むのです。

つまり、議論して決断しなくてはいけないと考えがどこかにあるからこそ、感情的になりやすいのではないかと考えます。

議論する目的

日本人は議論が苦手な人が多いと思いますが、仕事をしていると会議等で、必ず議論する機会は訪れまず。

議論をする大きな目的について確認しましょう。

議論の目的は大きく3つです。

決定すること

一つ目の目的は「決定すること」です。

例えば、会議などがそうですね。

ここでは最終的に、やるかやらないか、どうするのか、しないのか、一旦保留にするのかを判断します

このように書くととても仕事っぽいですが、身の回りでも決定のための議論はたくさんあります。

例えば、友だちと旅行の行き先を決めるとか。

いつ、どこに行って、何をするか、話し合って決めることでしょう。

このように決めるための議論が1つ目です。

勝ち負けを判定すること

次に「勝ち負けを決めること」です。

ディベートや裁判がこれに当たります。

先ほどの「決定する」目的では、最終的な決断にはやる、やらない、保留など様々パターンがあるのに対してこちらは0、100で結果を出します。

ディベートや討論会では、賛成反対に分かれて議論します。

そして関わった人やまたは外部の人によって最終的に判断が下されるのです。

相互理解・真理の追求のため

最後に「理解を深める」ことです。

この議論の場合、結論を出すことを目的としません。

アイディアや様々な意見を行くことで、相手が何を思っているのか、どういう考えなのか、どんな立場なのかを理解していきます。

また相互理解だけでなく、それをさらに発展させることで、科学や倫理、哲学といった真理の追求につながります。

このように議論一つとっても、目的によって最終的に目指すことが異なります。

一般的に多いのは1つ目の「決定すること」です。

ですが、そうではないこともありますので、議論に参加する前に、参加する議論がどんなものなのか確認することが必要でしょう。

効果的な議論のために意識すべき7つのこと

議論の目的はわかりました。

しかし、なかなかうまくいかない、そんなことはありませんか?

もしかしたら、それは議論の中で相手を傷つけてしまっているからかもしれません。

そこでどんな目的の議論でも意識すべき7つのことを紹介します。

相手を尊重すること

まずは相手や相手の意見を尊重することです。

例えば、上司から「君これについて何か意見はあるか?」と聞かれたとしましょう。

そこで答えた矢先に「君は全然わかっていないな!」と言われたら、どうでしょうか?

イラッときませんか?

そもそも、これは議論になっていません。

意見を聞いているのに、その意見を聞かないなんて議論どころか、会話すら成立していません。

議論ではまず、相手を、相手の意見を尊重することが第一です

たとえ、裁判における弁護士と検察官であったとしても、相手や相手の意見を貶していい理由にはなりません。

まずは相手を、相手の意見を受け止めましょう。

そして、反論があるのであれば、その意見に対して反論しましょう。

相手の意見を批判しても、人格は批判しない

先ほどの例では上司に「君は全然わかっていないな!」と言われました。

これは、あなたの人格を否定している言葉、と捉えることができます。

議論の場では、意見を出し合い理解し、結論を出すことが求められます。

そこには賛成の意見もあれば、反対の意見もあります。

しかし、あくまで意見や考え方について、賛成や反対です。

たとえ、考えが違ったとしても相手の人格を否定、批判する意味は全くありません。

もしするのだとしたら、それは、そのひとの自己満足でしかありません。

人格には触れず、相手を尊重するようにしましょう

テレビの議論では時々、人格を否定するような言葉が見られます。

見ているこちら側も嫌な気分になるのでやめましょう。

ロジカルに話すこと

先ほどの相手の人格を批判することはなぜ、起こるのでしょうか?

それは感情的になるから。

そして、自分が主導権を握りたいという気持ちの現れるからです。

しかし、どちらの理由にしろ、議論が良い方向には行くことはありません。

議論はあくまで意見をやり取りする場です

つまり、相手にうまく理解してもらうには要領よく話す必要があります。

そのため必要なことはロジカルに話すのです。

ロジカル・・・つまり論理的に話すことは事実と意見を分けます。

わかりやすいだけでなく、人格の否定につながりにくくなるのです。

要点を明確にし、理解できる話し方をする

上記と同じように、わかりやすさとして

  • 要点を明確にすること

が強く求められます。

相手に意見が伝わらなくては、そもそも議論にならないからです。

人によって違う捉え方をすると、議論に食い違いが生じます。

そのため、誰が聞いても同じように理解できる話し方が必要になるのです。

根拠を提示すること

ロジカルにそして事実をしっかり伝えるためには根拠を提示しましょう。

例えば、「添加物はやめるべきか否か」という議題を考えましょう。

ここで「添加物は体に悪い。だからやめるべきだ」と相手が言ってきたら、どう感じますか?

「なんで添加物が体に悪いんだろうか?それを言ってくれなきゃわからないよ」

と私は思います。

このように議論においては、しっかりとした根拠がないと、うまく伝わらないことが多くあります。

「〜の事実があり、体を害することがわかっている。だからこの添加物はやめるべきだ」

なら、納得や理解ができるのではないでしょうか。

正解を出すことが正解ではないと理解すること

議論の目的の一つは決定を下すこと、です。

しかし、それはあくまでもその時の妥協点であり、唯一無二の正解ではありません

先ほどの「添加物」の例を考えてみましょう。

添加物をやめることも、やめないで続けることもどちらも不正解ではありません。

議題にもよりますが、必ずしも議論に正解があるわけではありません。

そのため、今この時の最適な解を探すことが大事なのです。

添加物の例なら、議論を通して

「危険かもしれないけど、製品の安全性に関わることだからすぐに全てを無くすことはできない。そこで徐々に減らしてみよう」

と現状で一番いい答えを見つけるかもしれません。

共通意識を高めること

最後に議論を通して、相手がどんなことを考えているのか、どんな意見・見方があるのかがわかったことでしょう。

これによって、自分と相手が同じ情報や考え方、見方を共有することができました。

これこそが、共通意識の高まりにつながり、より親密な仲にしてくれます。

最後に

議論が下手なのはこれらの7つのことを意識できておらず、相手との不理解によって生じることが多いです。

まずは相手を尊重し、相手を傷つけず、いろんな意見に触れて議論を楽しみましょう。