けものフレンズのメインキャラとして登場したことで、知名度がものすごく上がっている。
11回、12回がアラフェネだったので、気づいた方もいると思いますが、今回は人気上昇中のサーバルこと、サーバルキャットです。
サーバルは、四肢が細長く、頭が小さく、耳が大きく、尻尾は短いというなんとも特徴的な体つきをワイルドキャットです。
とても可愛らしいですよね。
でもその可愛らしさとは裏腹に非常に狩りの名人でもあるのです。
今回は、そんなサーバルキャットの生態から学んで行きます。。
目次
サーバルキャットの生き方
サーバル概要
サーバルは、食肉目ネコ科Leptailurus属に分類される食肉類。本種のみでLeptailurus属を構成しています。
引用:Johnson et al.,(2006)
DNA解析による系統樹を確認してみると、普通のネコとは少し違いますね。
(ネコ亜科にはイエネコ、ヤマネコ系、オセロット系などがあります)
他の種よりも早く分岐したことが特徴的な体を作ったのかもしれませんね。
体の特徴は次の通りです。
- 体長:60 – 100センチメートル
- 頭胴長:67-100 cm
- 尾長:24 – 45センチメートル
- 肩高:54-62 cm
- 体重:8.6 – 18キログラム
大きさはイエネコより大きく、中型犬ぐらいのサイズになります。
ただし、サイズ感はそうですが、サーバルは非常にほっそりしているため、多重は大きくありません。
ちなみにサーバルは日本国内ではペットとして飼うことが可能性です。
ただし、ワイルドキャットは懐かないこと、そして特定動物なため、自治体への申請と設備が必要になります。
サーバルの生態
サーバルはアフリカ大陸のサハラ砂漠以南のサバンナに生息しています。
サーバルは他のネコ科の生き物同様、単独行動を行います。
またマーキングをしてイエネコ同様、他の個体との接触を避けています。
ただし、オスとメスのテリトリーは重複していることが多いです。
そのため、繁殖行動を行う時や縄張りを争う際には他のサーバルなどとやり合うことがあります。
ちなみにサーバルは発情期が年に1日しかないことから、メスが積極的にオスのところに行って繁殖を行い、一夫多妻性となっています。
肉食性のため、主にウサギやネズミなどを捕食するが、時に鳥や小型のレイヨウなども捕食する他、カエルやトカゲ、果実なども食べます。
大きな耳とジャンプ力
サーバルの特徴といえば、大きな耳です。
そして素晴らしいのがジャンプ力です。
4mぐらい先の獲物もジャンプして捉えることができ、多摩動物公園で開かれているサーバルジャンプのイベントでも3m上にかけられたお肉を取ることができます。
まず、大きな耳は獲物の音を捉えるのに有効です。
これはフェネックと同じですね。
そして、すごいジャンプ力です。
このジャンプ力を出すためにサーバルは下半身の筋肉が非常に発達しており、頭も小さく上半身が軽いことから、一気にジャンプできるのです。
NHKの「ダーウィンが来た!」でも特集されたことがあります。
さすがに本編はありませんが、けものフレンズのMADでも内容がわかりますね。
狩りの成功率の高さ
サーバルの語源はスペイン語の「猟犬」です。
見た目的な理由もあるのでしょうが、その由来が納得できてしまうのが、狩りの成功率の高さです!
成功率は48%(ADW)と言われ、ネコ科の中ではトップクラスです。
しかも単独での狩りの値のため、他の動物を考えても非常に高い値です。
ちなみに集団だとトップはリカオンで80~90%です。
集団で狩りをするライオンの成功率が20~30%。
他のネコ科も単独でそれぐらいか、それより低いのです。
この狩りの成功率の高さこそ、ジャンプ力にあるのです。
通常の狩りといえば、走って獲物を追いかけます。
でも獲物だって逃げますし、逃げれるように多くの動物は進化してきました。
対して、サーバルはイエネコ同様に音を立てずに獲物の近くまで忍び寄り、遠くからジャンプし、空中から獲物めがけて飛びかかるのです。
この特徴的な狩りこそ、高い成功率を生み出しているのです。
また、他の動物の巣穴を利用したりすることから、かなり見つかりにくいところもサーバルの狩りの成功率を上げているのかもしれません。
先ほどの「ダーウィンが来た!」スタッフ談では20年に数回しか見たことがなかったらしいです。
サーバルキャットの生き方から人生を学ぶ
体を最大限に活かした技をもつ
サーバルは大きい動物ではありません。
生態系の頂点に近いところにいますが、猛禽類やハイエナなどの天敵も存在します。
そんなサーバルがなぜ狩りの成功率が高いのでしょうか。
それは持ち前の体を最大限に生かしているからでしょう。
- ネコ特有の隠密性
- 大きな耳で獲物の位置を正確に聞き分ける
- ジャンプ力
- 強力な爪とパンチ
ここにもつ動物はいますが、それを全て備えているのこそ、サーバルなのです。つまり、身体的な特徴を最大限生かして、他の生き物には負けない強さを持っているのです。
これを読んでいるあなたにも他の人にない強みを持っています。
それは1つではありません。複数あるはずです。
一個一個は当たり前のことかもしれませんが、それを同時に持っている人はとっても少ないはずです。
例えば、10人に1人がもつ特徴を5個持っていたら、それは10万人に1人しか持っていない特徴を持っているのと同じことです。
環境を活かす
サーバルは獲物の近くまで、草に隠れながら、腰を屈めて近づきます。
時には他の動物の巣穴も利用します。
天敵から身や子供を守るために茂みを利用します。
このようにサーバルはサバンナの様々環境を利用しています。
これは人でも同じですね。
今ある環境をうまく利用できる人は強いです。
今ある現状を環境のせいにしている人はあまり成長が見込めません。
でも、例え、環境が悪くても、それをうまく利用できれば、人は成長します。
最後に
けものフレンズの影響もあり、知名度がすごく上がりました。
でもサーバルキャットは数を減らしています。
家畜の保護のため、毛皮のためもそうですが、車に轢かれてしまうということも多いそうです。
狩りがうまくて生態系の上の方でも、人によって数が減っているという事実は知っていただきたいです。
さて、今回紹介したサーバルのように、自身の特徴を活かし、周りの環境を味方につければ、それはとっても強い特徴となります。
まずは自分の強み、特徴を見直して、サーバルのような強さを身につけましょう。