スーパーで見るメーカー以外にもたくさんの企業がある。食品業界概要

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食品メーカーというと、どんな企業を思いつくでしょうか?

大雑把にいうと次の感じではないですか?

  • ビールメーカー
  • 飲料メーカー
  • 乳製品メーカー
  • お菓子メーカー
  • 油脂メーカー
  • カップ麺メーカー
  • カレールーのメーカー
  • 調味料のメーカー    などなど

いろんなメーカーが上がってくると思います。

名前が知られているからこそ、有名だからこそ、就活生にも大人気で、すごい倍率になりやすいのが、食品メーカーです。

でもちょっと、待ってください。

あげてもらったメーカーは全てスーパーやコンビニで見る商品を作っているメーカーではありませんか?

実際には私たちの手にする商品には企業名が出てこない食品メーカーはたくさんあります。

実際には出ていても、そこまで私たち消費者が見ていない場合もありますが。

今回は、食品業界における分野をざっくり解説します。

家庭用(BtoC)と業務用(BtoB)食品

「Business to Consumer (BtoC)」

「Business to Business (BtoB)」

この言葉、見聞きしたことが多いのではないでしょうか。

BtoCとは、企業が私たち一般消費者に対して行う事業です。

つまり、私たちが買えるものを製造販売するということです。

BtoCの商品を家庭で使われることから、家庭用商品とも言われます。

対して

BtoBは企業から企業へ売買を行う事業です。

つまり、通常一般消費者が購入することができないことが多いです。

BtoBの商品は企業の業務のために使われることから、業務用商品とも言われます。

これを踏まえて、食品業界を見ていきましょう。

家庭用の食品はスーパーで買える

食品業界のBtoC商品は、私たちがいつでも買うことができるものなので、

簡単に言えば、スーパーやコンビニで売っている商品のことになります。

つまり家庭用の商品です。

冒頭で、思いついたであろう企業の多くはここに入ることでしょう。

業務用の食品はスーパーで買えるものと買えない物がある

業務用商品は、他の会社で使われる商品です。

例えば、醤油を考えてみましょう。

キッコーマンのこいくち醤油だと、スーパーで売っているのはこちらです。

これの業務用は商品はこちらです。

業務用とは他の企業が製造の段階で大量に使うために、このように大きなサイズになっています。

通常のスーパーなどでは売っていませんが、Amazonをはじめとしたネット通販業者、業務用スーパーで、一般の人も買うことができます(買わないと思いますが…)

しょうゆはラーメンのスープに使うように、業務用商品は他の企業で別の形になって最終的に私たちの手元に届きます。

具体的には、最終的に

  • コンビニ・スーパーの棚に並ぶ食品
  • 持ち帰り惣菜
  • 味付けした魚、肉
  • 外食の料理      など

という風に形を変えるのです。

キッコーマンの醤油の例のように、家庭用商品を販売しているメーカーでも業務用商品を販売しているメーカーは多いです。

対して、業務用だけに絞ったメーカーもあり、原料メーカー、原料加工メーカーなど一般的に名前は出て来ないが、優良な企業もたくさんあるのです。

就活の市場で言えば、業務用商品のみの企業よりも家庭用を扱っている企業の方が人気が高く、高い倍率になっています。

他の製造業界と同じく、B to B 企業が多い

車一台を作るのに、多くのメーカーが関わります。

金属素材のメーカー、部品メーカーなどです。

トヨタ、ホンダ、日産、スバルなどの自動車メーカーも一から素材を作るわけではなくて、いろんなメーカーで作ったものを組み立てるという階層構造になっています。

これは食品業界でも同じです。

例として、日清のカップヌードルを見てみましょう。

原材料は次のようになります。

油揚げめん(小麦粉、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、醤油、たん白加水分解物)、かやく(味付卵、味付豚肉、味付えび、味付豚ミンチ、ねぎ)、スープ(糖類、醤油、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、チキンエキス、ポークエキス、メンマパウダー)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、かんすい、カラメル色素、増粘多糖類、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロチノイド色素、香辛料抽出物、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、スモークフレーバー、香料、(原材料の一部に乳成分、ごまを含む)

この原材料の全てを日清食品が作っているわけではありません。

例えば、しょうゆはしょうゆメーカーから買っていることでしょう。

カップ麺のように加工度が高いものほど、そこにくるまでに多くのメーカーとの取引があるわけです。

ここでは主なBtoBの分類分けを解説します。

原料メーカー

食品の原料となる大元を扱う、最も川上にあるメーカーです。

(原料メーカーがその原料の加工を行っていることも多く、後述の原料加工と区別は無くなっています)

野菜、畜肉、その他原料を安全安心を担保した上で、安定供給を目指すメーカーになります。

例えば、次のようなものです。

  • 小麦粉などの植物原料
  • 醤油、酢、味噌、塩、砂糖などの基礎調味料
  • 卵、畜肉
  • 食品添加物の一部

原料加工メーカー

原料加工とは、原料に手を加えた加工原料を製造することです。

例として、カップヌードルの原材料の中にある「たん白加水分解物」「チキンエキス」「カラメル色素」の3つを見ていきます。

・たん白加水分解物

たん白加水分解物とは、肉・魚といった動物性たんぱく質や大豆などの植物性たんぱく質を分解し、アミノ酸などにしたものです。

つまり、原料(肉・魚・豆など)に熱や酸で分解したり、酵素で分解したりことで、旨味を感じるアミノ酸に加工しているのです。

・チキンエキス

チキンから抽出したエキスのことです。

もっと簡単に言えば、チキンのダシです。

本当にダシ汁のこともありますが、濃縮液にしたり、使用しやすいように粉末化の処理をしたりしています。

カップヌードルは粉末化したチキンエキスだと思います。

・カラメル色素

カラメルはプリンの上の奴ですね。

砂糖に少量の水を加えて、加熱して作ります。

このように原料を加工することで、加工原料を製造するメーカーを指します。

上述したように、原料メーカーがそのまま加工も行っていることも多いです。

加工メーカー

最終的にすぐに使える形に加工するのが加工メーカーです。

スーパーで見るメーカーの多くが加工メーカーで問題ないでしょう。

加工メーカーは加工技術や最終的な味作りに強みを持っています

また最終的に消費者に近いことから、食事の提案や食と健康の研究をしているとところも多いです。

香料メーカー

原料加工に近いところですが、香料は別カテゴリーにします。

というのも、香料メーカーは化学メーカーに近い性質を持つからです。

香料にはフレーバーとフレグランスの2種類があります。

  • フレーバー:食品用の香料
  • フレグランス:化粧品や洗剤などの非食品の香料

天然物から抽出する場合(天然香料)と化学合成する場合(合成香料)の2種類があります。

天然香料でも、如何に必要な香気成分だけを抽出するかという風に化学の知識・技術が問われます。

しかし、多くの食品に使われているため、川上から食全体に影響を与えることができます。

惣菜メーカー

コンビニ、スーパーで売られている惣菜を作るメーカーです。

最終的な料理という形にするため、料理が好きな方や栄養士の資格を持っていると面白いかもしれません。

消費期限が短く、常に安定供給が必要であり、如何に安全に美味しくつくかが指名になります。

他のメーカーに比べて、まだまだ非常に人が多いところです。

その他(食に関わる職)

最後に食品メーカー以外にも食に関わることができる分野を簡単に紹介します。

  • 販売者(コンビニ、スーパーなど)
  • 外食
  • 商社
  • 輸送・運搬業者
  • 機械メーカー
  • IT企業

中でも、コンビニやスーパー、大手外食チェーンでは、メーカーとコラボした製品を作ることもあります。

まとめ

食品メーカー、といっても行っている事業は多岐に渡り、かつ名前を知られていない企業もたくさんあります。

就活の際には、何がしたいのかを考え、BtoBも含めて考えると視野が広がります。