納豆は熱々のご飯にかけてもいい!ナットウキナーゼよりも好きな食べ方で

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食のニュース(特に発酵食品のニュース)が欠かせない管理人のつむぎです。

週刊現代でとっても変な記事が出ていたので、紹介します。

枝豆は茹でるな!栄養士が教える「その食べ方は間違っています」

こちらの本を紹介するニュースのようですね。

その中で、「納豆はアツアツのご飯にかけてはいけない」とありましたが、「おかしいな」と感じ、独自に調査しました。

今回は、調査した結果を紹介します。

納豆とナットウキナーゼの血栓溶解作用の謎

上記のニュースの内容を引用します。

「アツアツのご飯と納豆を一緒に食べるのは間違い。『ナットウキナーゼ』という酵素の働きが弱くなってしまうのです。

この酵素は、体内の別の酵素に働きかけ、血栓を分解しやすくする効果、つまり血液サラサラ効果がありますが、50℃以上で活性が鈍くなり、70℃でほぼ機能しなくなってしまいます。

せっかく、心筋梗塞や脳梗塞になりにくくする力があるのに、熱いご飯と一緒だと、効果が弱まってしまうのです」

ナットウキナーゼとは?

そもそもナットウキナーゼとは、どんなものなのでしょうか?

納豆は、「茹でた大豆を納豆菌による発酵によってできる食品」です。

納豆菌は大豆を自分の栄養にするために、様々な酵素を作り、大豆の成分を分解します。

ナットウキナーゼとは、この時に一緒に作られる酵素です。

ちなみに酵素は次の通りであり、分解などの反応を早めてくれます。

生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子

引用:wikipedia

ナットウキナーゼの血栓溶解作用

今回の本ではナットウキナーゼの血栓溶解作用に注目てしています。

これは事実です。

ナットウキナーゼには血栓を溶解する作用があります。

引用:ナットウキナーゼと線溶系

血栓に納豆やナットウキナーゼを直接反応させた場合、血栓が溶解したという実験結果が見つかりました。

直接反応させた場合には、効果があるようです。

ナットウキナーゼは熱や酸に弱い

ナットウキナーゼは酵素です。

酵素はタンパク質でできています。

タンパク質は、熱が加わると、構造が変化して、機能を失います。

卵の白身が固まるのを想像するといいでしょう。

ナットウキナーゼの温度による触媒効果の文献は見つかりませんでした。

しかし、納豆菌のように常温で生育する微生物のタンパク質が高温で壊れにくい性質を持つことは少ないために、70度で機能がなくなるのは可能性は高いです。

また熱と同様に酸にも弱いです

ここで、

もし納豆をアツアツのご飯にかけた場合を考えてみましょう。

炊きたてのご飯は100度。

そこからお椀に乗せて何度になるのか?

温めていたとしても、いくらか下がります。特に空気に触れる表面は温度が下がりやすいので、ここでは75℃と考えましょう。

そして、納豆です。

乗せた瞬間に納豆のご飯との接触面に75℃の熱が伝わります。

しかし、それが納豆内部まではいきません。

アツアツのご飯に納豆をのせておいて、その納豆が熱いと感じたことはないでしょう。

ナットウキナーゼの一部は機能を失うが、完全に0になることはありません。

ナットウキナーゼは腸で吸収されるのか

次は体に入ってからを考えます。

まず、胃で胃酸による酸の影響を受けます。

もともとこの胃酸はタンパク質を分解して、アミノ酸という体が吸収できる分子にするために出しています。

つまり、ナットウキナーゼの多くもここで分解されます(涙)

ここで分解されずに腸まで行けたとしましょう。

先ほどもあったように、腸ではたんぱく質のような大きな分子を吸収できません。

ということは、腸でナットウキナーゼを吸収することができないのです。

よって、ナットウキナーゼが血液に入って、血栓を溶解することは非常に難しいでしょう。

でも文献を見ると、納豆を食べると血栓の溶解物が血液中に増えたという結果がいくつか見られました。

実際、そういう話があるからこそ、血栓溶解のために食べましょうという話が出るのです。

ここは完全に私の憶測です。

「ナットウキナーゼが直接働くのではなく、その分解物がもともと体にある血栓溶解酵素の働きを促しているのではないか?」

そのように考えます。

ナットウキナーゼまとめ

文献を調査した結果、

  • ナットウキナーゼは血栓溶解作用がある
  • ナットウキナーゼがそのまま血管内に入ることは考えにくい

ということがわかりました。

つまり、別に「アツアツのご飯にかけて食べても問題ない」ということです。

納豆の栄養素

ナットウキナーゼは別にしても納豆は栄養価が高くオススメの食品です。

そもそも大豆自体が、畑の肉と呼ばれるほど、タンパク質が豊富です。

他にも大豆イソフラボン、レシチン、サポニン、食物繊維も方なのです。

発酵によって吸収が良い

上記の良さは、大豆製品共通のことです。

しかし、納豆は納豆菌による発酵によって、大豆そのままよりも栄養素が低分子化されており、体で消化吸収しやすくなっているのです。

つまり、効率よく栄養を取れるということです。

ビタミンKが豊富

そして納豆菌の作用によってビタミンKが豊富なのも特徴です。

中には特定保健用食品(トクホ)の納豆も売られています。

最後に

個人的には、アツアツのご飯の納豆は好きです。

なので、ご飯を冷ましてから食べようなんて思ったら、ストレスになって逆に健康を害すかもしれません。

納豆は別にナットウキナーゼが全てではないので、個々人好きな食べ方で美味しく食べたほうが心と体、両方の健康にいいでしょう。