CNN「魚をよく食べる子ども、IQと睡眠の質が向上」を検証!コレって嘘っぽい

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外食では、家ではあまりやらない魚料理を食べたい管理人のつむぎです。

CNNで気になるニュースが流れてきました。

魚をよく食べる子ども、IQと睡眠の質が向上 調査結果

魚を食べて頭が良くなるといえば、この曲を思い出しますよね。

数年前までよくスーパーの魚売り場で流れていた洗脳ソングです(笑)

このニュースを見た感想は「嘘くさいなー!」でした。

だって、「それなら魚料理を日頃から食べていた昔の日本人や東南アジアの人、超頭いいぜ!」って思うじゃないですか?

なので、今回はこの記事を検証してみました。

このニュース記事自体に違和感がある

ニュース記事の確認

ニュースの文章を抜粋してました。

(CNN) 魚を週に1度以上食べる子どもはそうでない子どもと比べてよく眠ることができ、IQ(知能指数)テストでもより高い平均点を記録するーーそんな調査結果を示す研究がこのほど科学誌で発表された。

サケやイワシ、マグロなど多くの種類の魚に含まれるオメガ3脂肪酸が、知能並びに睡眠の質の向上と関連していることが示された形だ。

今回の研究では中国人の子ども500人以上を対象とし、9~11歳のときに前の月に魚をどのくらいの頻度で食べたかを質問。12歳のときにIQのテストを実施した。

IQテストを受けた子どものうち、毎週魚を食べると答えた子どもの平均点は、「めったに食べない」「まったく食べない」と答えた子どもよりも4.8点高かった。「時々食べる」と答えた子どもの平均点も、頻度の低い子どもの点数を3.3点上回った。

子どもの年齢が低いことから、どの種類の魚を食べたのかは質問していない。

また子どもたちの親に対しては、睡眠の質に関する聞き取り調査を行った。その結果、魚を多く食べる子どもは夜中に目が覚めてしまうといったケースが少なく、全体的な睡眠の質が高いことが分かった。

研究の共著者である米ペンシルベニア大学のジェニファー・ピントマーティン氏は、早いうちから子どもの食生活に多くの魚を取り入れることを推奨。「味に慣れていないと、食べなくなる可能性がある」と指摘した。

骨を取り除き、身をよくほぐせば、子どもは2歳ごろから魚を食べられるようになるという。

何か、違和感を感じませんか?

研究の出典元が書かれていない

「調査結果を示す研究がこのほど科学誌で発表された」

という割には、その発表された研究について紹介されていません

通常、このような科学的な記事を発表する場合には、論文名または著者、雑誌名が書かれます。

その理由は、そのニュースを見て気になった人は、事実の確認のためにもととなった論文を確認するためです(論文を掲載した雑誌だけでもどれくらいの価値があるかを判断する場合もあります)。

例えば、このCNNと同時期に「ヘルスプレス」に掲載された似たような内容の記事を紹介します。

DHAで赤ちゃんの頭が良くなる? 研究結果は賛否両論でも脳の発育に良い影響を与えることは事実

こちらでは「2007年にアメリカとイギリスの研究者が「Lancet」誌に発表した論文」、「2017年にオーストラリアの研究者がJAMA誌に発表した論文」と雑誌名の記載があるだけでなく、最後に参考文献もしっかり乗っていますね。

さて、CNNのニュースに戻りますが、共著者である「米ペンシルベニア大学のジェニファー・ピントマーティン氏」の記載はありますが、それ以外研究発表の記載がありません。

また「ジェニファー・ピントマーティン氏」の大学のページでも今回の発表の論文は見つかりませんでした

このように根拠が示されていないのは、どうなんでしょうか。

ニュースでは研究内容が曖昧

今回のニュースでは、2つの調査が行われています。

  1. 今回の研究では中国人の子ども500人以上を対象とし、9~11歳のときに前の月に魚をどのくらいの頻度で食べたかを質問。12歳のときにIQのテストを実施した
  2. 子どもたちの親に対しては、睡眠の質に関する聞き取り調査を行った。

1つ目の試験は、魚を食べた頻度を聞いたときから、IQテストをするまでの期間がものすごく空いていますね。

また、質問も「前の月どうだったか」なので、習慣的に食べたのかもわかりません

2つ目は、親に聞き取るのはいいでしょう。

「でもなぜ子どもの結果はないの?」

聞き取りの方法にも信憑性があるのかないのかわかりません。

このニュースの信憑性は今の所低い

今までの考えをまとめると、今回のニュースの信憑性はものすごく低いです

今の所、まだネットで簡易的に論文を検索できる「google scholar」にニュースの元になった文献は見つけることができませんでした。

見つけ次第、追記します。

それでも健康に関わることなので、「しっかりしたデータをもって間違えなく伝えたい」、というのが私の想いなので、このCNNの記事は非常に残念です

魚を食べるのは頭に良い?睡眠に効果?

折角なので、今回のニュースの題材にもなっている魚を食べることによって、

  1. 知能が上昇するのか?
  2. 睡眠に効果があるのか?

この2点について紹介します。

魚に含まれる栄養素

まず、お肉同様にタンパク質が含まれます。

そしてお肉と違うのは、ミネラルもそうですが、それ以上にビタミンを豊富に含んでいるということです。

水産庁のHPより1日の摂取量から得られる魚由来のビタミン、ミネラルの量をまとめた表が以下の通りです。

ミネラルを見ると、魚から得られるミネラルはそれなりに多いですね。

特にカルシウムは肉や卵よりも多いです。

さらにビタミンD、ビタミンB12は魚由来が圧倒的ですね。

また、魚にはDHAやEPAと呼ばれる不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

この2つは人が体で合成することができず、食事から摂取する必要のある必須脂肪酸です。

EPAは血液凝固の異常を抑制することがわかっており、閉塞性動脈硬化症、高脂血症治療薬として使われています。

DHAは精液や脳、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分です。特に脳内においては、EPAはなく、DHAが主要な脂肪酸として働いています。

DHAが頭の良さに関係するのか?

さて、DHAは脳内で働く重要な脂肪酸です。

つまり、摂取することは重要です。

実際に、高齢における脳機能の維持やアルツハイマー病の予防に効果があるとの報告があります。

ドコサヘキサエン酸による脳機能改善作用と神経疾患への応用

さらにDHAは脳内で発生する活性酸素による脳細胞へのダメージを緩和することもわかっています。

DHAで赤ちゃんの頭が良くなる? 研究結果は賛否両論でも脳の発育に良い影響を与えることは事実

こちらの記事では、DHAで子どもの頭がよくなるかは、わからない・・・ただし、不足しているよりかは魚を食べることで、何かしらの良い効果があったことが書かれています。

まとめると、DHAの摂取は、脳の現状維持や活性を守ることに繋がるため、とった方がいいということです。

頭の良し悪しはわかりません。

睡眠には効果があるかもしれない

決定的な文献は見つかりませんでしたが、

魚を食べることで

  • 良質なタンパク質、アミノ酸を摂取できる
  • ビタミン、ミネラルを摂取できる
  • DHAやEPAなど必要な油があり

このことから、「疲労回復に役立つ」、「睡眠の質をよくしている

その可能性は非常に高いでしょう。

魚を食べることについてまとめ

以上のことから、魚を食べることで今回のCNNの記事にあった「頭の良さに聞くか」「睡眠の質」に効果があるか、まとめました。

魚を食べると頭が良くなる

→  結果:わからない。でも食べないよりは食べた方がいい。

魚を食べると睡眠の質が良くなる

→  結果:疲労回復に効くので、それが影響しているのかも

最後に

冒頭にもあったように、魚を食べることで頭がいいのであれば、

「日本や東南アジア、海辺に近い国々の人はめっちゃ頭いい」ってことになりますが、そう簡単な話では無いようですね。

魚は脳の活性化や再生、疲労回復に効果はあります。

しかし、頭の良し悪しは本人の努力によるものでしょう。