食品メーカーへの志望動機に「食べることが好き」は不要。ダメな5つの理由と改善方法

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「食べることが好きだからです」

「それはいいですね。しかし、我が社にとってメリットはありますか?」

食品メーカーへの志望動機や私自身の就職活動や転職活動の中で、「食べることが好き」というのを何度も見聞きしました。

しかし、選考に進むと、だいたいそれを言った人と再び会うことはありませんでした。

(単に別の日程だったからかもしれませんが)

私自身、食品メーカーに就職し、実際働く経験から振り返ると、

「食べることが好き」だけでは、志望動機として足りない

ということが明確にわかりました。

今回は、今後就職活動をされる方に、特に食品メーカーを志望されている方へ「食べることが好き」がいらない理由と、それを入れる場合の改善策を紹介します。

「食べることが好き」は採用の必須条件ではない

「食べることが好き」というワードを使ってはいけない。

そんなことはありません。

というか「食べるのが好き」というのは素晴らしいことですし、いいことだと思います。

特に食品メーカーに入ったら、食べる機会は多いので。

しかし、単にそれだけではアピールになりません。

その理由について詳しく説明します。

「食べること」は目的ではなく、手段である

「食べること」は必要なエネルギーや栄養を取るための手段です

これは植物など、自分でエネルギー物質を作ることができる生き物以外の全ての生き物に共通します。

つまり、エネルギーを得るために食べることは、好き嫌いに関わらず誰でも行うんです。

「そんなの当たり前だろ!」

そう思った方、その通りです。

当たり前で誰でも共通することを志望動機にしても、ほかの人との区別が付かず、大人数の中で埋もれてしまいます。

では「食べるのが好き」な、あなた。

あなたは何が好きで、「食べる」のでしょうか?

こっちが本当の目的です。

この目的が食品メーカーに合っており、さらに他の人と差別ができたほうが、採用担当者の興味を惹くことでしょう。

食べる時間を減らしたい人は居ても、嫌いな人はいない

重要なことなどで繰り返します。

「食べること」は生きるために必要なことであり、嫌いな人はほとんどいません。

ただし、こういう人はいらっしゃいます。

  1. 食べる時間を減らして、自由になりたい人
  2. 必要なエネルギーを取れれば、いい人
  3. 食べることにこだわりがなく、不味くなければいい人

グルメな人がいる一方で、そこまで食に変化を求めていない人もいます。

それどころか、エネルギーや必要なエネルギーさえ取れれば問題ない、人もいます。

だからこそ、完全食COMPソイレントという商品が売れるのだと思います。

私自身も食品メーカーで働いているので、食に対してこだわりがある、と思うかもしれません。

しかし、私の朝食はほぼ毎日同じメニューです。

ある程度、バランスが良ければ、朝から頭を使いたくないので、こうしてます。

(朝食以外はこだわりがありますが…)

以上のように、世の中には、必ずしも食事に毎回気を使う人ばかりではありませんし、興味がそこまでない人もいます。

そして、COMPやウィダーインゼリーなどが打てれているように、時間がなくてもエネルギーを取りたい人、栄養を取りたい人もいるのです。

食品メーカーは食品を作って販売することが仕事です

その顧客は食に興味がある人、気を使っている人だけではありません。

食に興味がない人、時間をかけたくない人もいるのです。

こういった顧客のことも考慮する必要があるのです。

もしあなたが「食べることが好き」を前面に推すのであれば、それは「食べることに興味が薄い」顧客のことを考えることが難しいのです

あなたの好みは決定打にはならない

「食べることが好き」な人は、食に対する好みやこだわりがあります

例えば、マヨネーズが好きだとしましょう。

好きなので、いろんな料理にマヨネーズをかけます。

もしあなたが好きなマヨネーズをかける料理を

マヨネーズをかけずに食べている人がいるとしたら、

その人がなぜ、マヨネーズを使わないか、その気持ちがわかりますか?

これは例なので、今は想像できるでしょう。

しかし、好みやこだわりが強ければ、強いほど、想像しにくくなります。

既にある商品をさらに良くして行くための「こだわり」は必要です。

しかし、誰もがそのこだわりを理解してくれるわけではないし、理解できても他の理由で断ることだってあります。

メーカーとして商品を作ったり販売はしますが、最終的にそれが売れるかは消費者にかかっています

作り手の好みやこだわりはいい商品を作ることに繋がりますが、最終的な購買理由にはならないことに、気をつけてください

「食べることが好き」だけでは採用するメリットがない

「食べることが好き」大変いいことです。

しかし、次の3点の理由から、それだけでは採用するメリットはありません。

  1. 食べることが仕事ではないから
  2. 普段の食べること、仕事として食べることは違うから
  3. 好きは嫌いになるから

1.食品メーカーの仕事は食べることではありません。

食品メーカーの仕事は食料品を製造、販売することです。

確かに仕事上、食べることはありますが、それは仕事の中心ではありません。

また事務や品証系などでは必ずしも食べるわけではありません。

それぞれの部署で求められる能力は異なりますが、そこに食べることは要求されていません。

というかアレルギーや宗教上の理由がなければ、基本的には誰でも食べることはできるからです。

つまり、食べることが好きなら→食品メーカー」というのは考えが浅いと言わざる終えません

2.普段の食べると仕事の食べるは全く違う

仕事の食べるは、味や見た目をシビアに評価します。

そして比較します。

もしラーメンの新しいスープを作るとしたら、僅かに配合のことなるスープを何種類も味見をし、評価します。

そのため、美味しいの評価もありますが

それ以上に「塩味が…」「うま味が…」「雑味が残って…」と細かく評価していきます。

これは一つの例ですが、このように食べ方も違うのです。

3.好きは嫌いになる

上記のように同じものをたくさん食べることは良くあります。

例えば、マーケティングとして類似品を買い集めて食べ比べる、とかです。

正直、好きな料理でも毎日たくさん食べると嫌になります(笑)。

好きが続けばいいのですが、結婚後に倦怠期や離婚があるように、突然嫌いになってしまうことだってあります。

逆に思い入れが強すぎない方が、長くやって行くにはいいのかもしれません。

私もコーヒーが好きですが、好きだからこそ逆にコーヒーの開発はやりたくないって思っています。

顧客の視点がない

最後の理由として、あなたが「好き」なことと顧客が買うかどうかは一致しないということです

上記にもありましたが、好きな人もいれば、嫌いな人もいます。

それは商品についても同じで、

「私はマヨネーズはあのメーカーが好きでいつもそれにする」

「私は特にこだわりがなく、安いものを買う」

「私はあのメーカーのマヨネーズだけは絶対に買いたくない」

「そもそも卵アレルギーだから、アレルギーフリーのを探すしかない」

という風に意見や考え方は多様にあるのです。

しかし「食べることが好き」はあなたの意見であり、これから考えるべき顧客のことがありません

食品メーカーにとって、「食べることが好き」な人はいい顧客です。

新しい商品もどんどん買ってくれそうですし。

でも、そんな人と顧客としていいですが、一緒に働きたいかと言えば、必ずしもそうではないのです。

好きな理由を明確にして、個性をアピール

ここまで「食べることが好き」が採用の必須条件ではない理由を見てきました。

ここからは、それでも「好き」なことを推したい人に向けた改善方法を順に紹介します。

なぜ「食べることが好き」なのか?を深掘りする

まず一番に考えるべきことは、

あなたがなぜ「食べることが好き」なのか?

です。

「食べること」は動作であり、手段です。

つまり、「食べる」という手段を用いて、別に叶えたい何かがあるのです

この深掘りをすることが、あなたの「好き」をより他の人に伝わる魅力になります。

食べることが好き」について、次の3つの理由があると、私は考えました

  1. 美味しいから得られる幸福感
  2. 美味しいものを通したコミュニケーション
  3. 食体験

1.美味しいから得られる幸福感

美味しいものを食べると、嬉しいものです。本当に幸せを感じます。

食べることが好きな理由の1つに、美味しいものを食べたことで得ることができる幸福感があると考えました。

美味しいものを食べた時、人は脳内でドーパミンを分泌します。

ドーパミンは「快楽・快感」をつかさどるホルモンであり、幸せホルモンとも呼ばれることがあります。

つまり、幸福感、多幸感を感じるため、美味しいものを「食べるのが好き」なのです。

2.美味しいものを通したコミュニケーション

食事で幸せを感じた経験を思い浮かべて見ましょう。

それは1人で食事している光景でしょうか?

おそらく違うと思います。

美味しい事で幸せを感じることもありますが、好きな人、家族などと一緒に食べている時の方がより幸せを感じるのではないでしょうか?

これは「美味しい食事」+「コミュニケーション」によって、幸福感がより高まりやすくなっているためです。

美味しいと評判の有名店に、嫌いな上司に誘われて行くのと、恋人と一緒に行くのでは、同じ味の良い料理だったとしても美味しさは全然異なるでしょう。

つまり、コミュニケーションの一つとして、「食べること好き」なのです。

3.食体験

  • 自分で調理した料理が美味しく感じる
  • 自分で育てた野菜を使ったサラダが一段と美味しく感じる
  • 自分で釣った魚がスーパーで売っているよりもうまい
  • いちご狩りで取ったイチゴは普段のよりも美味しい

そんな経験はありませんか?

「食べること」自体は、単に出されたものを食べるのも自分で用意したものも変わりはありません。

しかし食べるまでの過程、つまり食体験の違いによって、味の感じ方は変わってきます。

それは食べる前の、育てた、釣った、取った、調理した、などの過程を通る事で、「食べること」それ自体に一つの達成感が生まれます

自分で調理して食べるのが好きっていうのはこのパターンになります。

あなたが体験した、具体的なエピソードを盛り込む

「食べることが好き」について、3つの理由を紹介しました。

もしかしたら、これ以外にもあるかもしれないので、しっかり一度考えて見てください。

理由がわかったら、ぜひ「あなたが体験した」具体的なエピソードを思い出してください

ここで2つの文を比べてみましょう。

  1. 私は、食を通して高齢者を笑顔にしたいと思っています。歯がなくなると今まで食べてきたものが食べることが出来ず、食べることへの興味をなくすと言います。私は美味しい高齢者食を作ることで、硬いものが食べれなくなった高齢の方を笑顔にしたく、思いました。

  2. 私は、食を通して高齢者を笑顔にしたいと思っています。私の祖母は歯が全部抜けてから、「食べるものが美味しくない」と食べることを嫌い、どんどん体が弱ってきました。私は祖母のように歯が無くなった人でも、美味しい高齢者食を作ることで、高齢の方を笑顔にしたく、思いました。

太字にしたことに注目しましょう。

1は一般論で書かれていますね。そのため、この人がなぜ高齢者食に携わりたいのかが全く伝わってきません。

対して、2は自分の祖母との体験を通して、感じたこと、必要なことを述べているため、具体的な志望理由を感じます。

このように具体的な体験談やエピソードを盛り込むことで、あなたの脂肪理由やアピールポイントを明確にすることができます

あなたらしいポイントがあるため、より採用の担当者も人としてあなたのことに興味を持つことでしょう。

結論→事実→理由、の順で簡潔に

最後に体験談やエピソードを入れると、話が長くなりやすいです。

しかし、長い話は聞いている方、読む方としては、結局何が言いたいのか、伝わりません。

そのため、文の構成と長さにも注意しましょう。

先ほどの2の例を再度確認します。

①私は、食を通して高齢者を笑顔にしたいと思っています。

②私の祖母は歯が全部抜けてから、「食べるものが美味しくない」と食べることを嫌い、どんどん体が弱ってきました。

③私は祖母のように歯が無くなった人でも、美味しい高齢者食を作ることで、高齢の方を笑顔にしたく、思いました。

文の構成はこのようになっています。

①結論:あなたがやりたいこと

②事実:あなたが体験したこと

③理由:体験を通して、感じたこと、そして再度目標

エピソードを入れる時、②が長くなりやすい傾向にあります。

それは前提条件や背景など、言いたいことがいっぱいあるからです。

上の例で言えば、

  • 祖母の歯が抜けた原因
  • 実は歯が抜けても、初めは普段の食事を食べようとしたこと
  • おかゆばかり食べていたこと

などなど、いろいろあったかもしれません。

しかし、そんな情報はなくても伝わります

もし時間があれば、もっと具体的にしていい場合もありますが、話は簡潔にしたほうが一番伝えたいことを伝えることができます

そのため、文章構成と簡潔にすることを心がけましょう。

最後に

食品メーカーには食べることが好きな人はたくさんいます。

しかし、それだけではありません。

食品メーカーだからこそ、やりたいこと、出来ることを持ってます。

「食べることが好き」だけではあなたの魅力を伝えることはできません。

なぜ「食べるのが好き」なのか、好きになったのか、を一度振り返りましょう。