「そもそも論」を使われると嫌われやすい。その3つの理由と改善点

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先日、某TV番組で、「一般の目線に立って、そもそも論を言える〇〇さんはすごい」という論調を見ました。

私つむぎは思いました。

それは違う」と。

そもそも論は、

  • 議論が始まる前に内容を確認
  • 議論が煮詰まった時やアイディアが出ないときに話の前提や背景に戻って再度議論を見直す

ための良い手段です。

しかし、使いどころがとても重要です。

例えば、議論の前の前提確認は話し合う内容に対する参加者や見ている側の知識レベルを合わせることができ、話し合いの価値をあげることができます。

しかし、よく使われる「そもそも論」は会話の途中に今までの話し合いをぶった切る形で使われるのです。

話を中断させることになるので、議論の参加者だけでなく、視聴者に対してもストレスを与えかねない行為です。

「そもそも論」の正しい使いこなすことはTV番組だけでなく、仕事の会議の発言や上司部下とのコミュニケーションにおいても、話を円滑に進めるツールとなります。

今回は、「そもそも論」を使うと嫌われやすい3つの理由とその改善点を紹介いたします。

そもそも論を使うと嫌われやすい理由

よく使われる「そもそも論」は次の通りです。

議論の主題Aについて話し合っている途中の場面

Xさん「AはBだからCだと考えます」

Yさん「…そもそも、Aってなに?」

Xさん「……」

使うのは話を聞いていなかったから

まず言えることは、

Yさんは今までの話を聞いていなかった、ということです。

主題がAである以上、それを分からずに議論をすることはできません。

分からないのであれば、会話や議論の初めに内容の確認することが必要です。

しかし、そこに入ったYさんの「そもそも論」は

  • 議論の前提を聞いていない
  • 今までの他の人の意見を聞いていない
  • 聞いていても理解できていない

ということになります。

これでは議論になりません。

「なぜ、始めに確認しなったのか?」

誰もがそう思うのではないのでしょうか

使うと話をちゃぶ台返しするから

話を聞いておらず、今までの話を中断するだけではありません。

このような「そもそも論」の使い方は議論や会話を始めに、引き戻してしまうのです。

つまり、他の人たちの中で進んでいた今までの会話やその内容が全く意味のないものに変えてしまうことができるのです。

つまり、「そもそも論」を使うことで、相手の時間を無駄にさせるのです。

それこそ、ご飯の準備をしていたちゃぶ台を返し、まっさらというか周りを汚すことになってしまうのです。

使うこと自体がかなり上から目線だから

「そもそも論」を使う人は、かなり上から目線であることが多いと感じます。

冒頭のTV番組の話でも、「そもそも論」を使用した人はかなり高圧的な態度でした。

  • 今までの話を聞いていない
  • そして話をちゃぶ台返ししてでも戻したい

それを体現するような態度でした。

このように「そもそも論」で話を中断する人は、上から目線で行っていることが多く、

自分の都合で、話を変えてもいい

そう相手に思わせてしまいます。

すると、相手から信頼を失ってしまいやすくなります。

会話のはじめではわかっていたものが会話や議論中にわからなくなることはあります。

それを聞くための質問は、良いことだと思います。

しかし、聞き方というものがあります。

「そもそも論」は上から目線の発言であり、相手に対して不快感を与えやすいのです。

良い議論、会話にするための改善点

「そもそも論」は以上のような欠点があります。

私個人としては、使い勝手が悪い言い回しだと思っているので、使わない方が円滑なコミュニケーションをしやすいと感じます。

そこで、「そもそも論」を使わずに、良い議論、会話にするための方法を3つご紹介します。

前提は事前か始めに確認

「そもそも論」は前提を確認する論方です。

ということは、

議論や会話の前に前提が分かっていれば、使う必要はありません。

つまり、前提や背景を最初までに確認すれば、いいのです。

例えば、「今後の日本のGDP成長について」ディスカッションするとします。

もし「GDP」が分からなければ、話し合う前に確認することで、知識レベルを合わせることができます。

逆に分からないままにしていたら、その人はディスカッションに参加しても発言できませんよね。だから、「そもそも論」を使ってしまうのです。

分からないことが恥ずかしいと思うかもしれません。

しかし、会議やディスカッションの場において、分からないまま参加される方が相手に迷惑を与えます。

いっ時の恥は捨てて、確認しましょう。

わからないと思ったら、その都度

前提や分からないところを確認していても

会話の途中で、前提に変更が入ったり、新たに分からないところが出てくることはありますよね。

そんな時は、すぐに確認しましょう。

理由は始めに前提を確認することと同じです。

分からないまま進んでは、知ったかぶりをするしかありません。

誰だって、知らないこと、分からないことがあります。

気づいた時点ですぐ確認する方が相手の迷惑にもなりにくいです。

言葉を変えて、具体的に

例:前提条件Aがある状態での会話とします。

①「すみません、そもそもAって何ですか?」

②「すみません、Aって何ですか?」

③「すみません、Aについてもう一度確認させてください」

④「すみません、AってBということですか?」

上記の例の①②③を比べてみてください。

①は前提Aがあるをわかっていたのに、今頃質問してきた印象を持ちます。これが「そもそも論」の欠点です。

②は前提Aがわからなかったか、前提Aを忘れてしまった印象を持ちます。

③は前提Aを今一度確認したいことがわかります。

④は前提Aについて、言葉を変えて、認識が間違っていないか、確認しています。

①〜③は言葉は違えど、同じ内容です。

ですが、印象が1番いいのは③だと思います。

このように「そもそも論」は使わなくても、問題がありません。

別の言葉に置き換え、今一度前提を確認したいという意思を伝えるだけで、印象がやわらくなり、嫌な気持ちは薄れます。

④のように自分の言葉で置き換えることで、確認したい内容をより具体的に示すことができます。

また言い換えることで、その前提に対して別の視点を入れることができるため、議論をより一層良いものにする可能性があります。

「そもそも論」の正しい使い方

上記のように、「そもそも論」は使わなくても、問題ありません。

しかし、もし使うとしたら、書き言葉としては使いやすい論方です。

書き言葉なら、使いやすい

このブログの中でも、「そもそも論」を使ったことはあります。

会話の中では使いにくい「そもそも論」ですが、書き言葉としては効果的に使うことができます。

例:主題「今後の日本のGDP成長率について」

そもそも、GDPとはなんでしょうか?

GDPとは・・・

このように主題を提示した後、前提を確認するために、接続詞として使う方法です。

「そもそも」は前提に戻って論述する、便利な接続詞です。

書き言葉として、書き手が伝えたいことを説明する手段としては使いやすいです。

とはいえ、多用しすぎると、話が分かりにくくなるのでご注意を。

会話ではどうしても上から目線になってしまう場合が多いので、別の言葉に置き換えましょう。

上の例であれば、

  • GDPについて一度確認しましょう
  • 一旦、GDPについて確認しましょう。
  • GDPについて教えてください

このような形です。

最後に

今まで説明していませんが、「そもそも論」で一番やってはいけないことは本質をずらすことです。

前提を確認するのであれば、少しはいいでしょう。

しかし、ひどい場合、議論の本質をずらしてしまって、結論が出ないように誘導させることに繋がるのです。

「そもそも論」は議論を進めるために、一度原点に帰って確認する方法です。

書いてきたようにデメリットもあり、使い勝手もよくありません。

なら、一番最初やその都度確認する方が圧倒的に議論をよくしてくれます。

「そもそも論」を使っているのであれば、一度振り返ってみてはどうでしょうか?