【解説】シカ肉はヘルシーで非常にお勧めできるお肉である理由

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野生のシカにまつわる環境問題や私たち人との関わりを解説しました。

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今回は、シカの増え過ぎを防止するために私たちができることの一つとして

「食べること」

を紹介します。

かつて日本では、鹿肉は猪肉と並んでよく食されていたお肉で、

別名「紅葉(もみじ)」と呼ばれています。

そして現在は、この鹿肉は非常に注目されているお肉です。

今回は、鹿肉を食べることのメリットとデメリットを解説します。

鹿肉を食べることのメリット

狩猟したシカの有効活用

現在、日本はシカの食害や森林破壊が大変問題になっています。

そこで、計画的に頭数を減らすため、ハンターによる狩猟が行われています。

しかし、まだまだ狩猟した後のシカが有効活用できるとは言えません。

食肉として市場に回るのは、狩猟されたシカの10%以下です。

皮やツノなどは利用されやすいのですが、管理や需要の問題もあり、

なかなか食肉として回っていないのが現状です。

そのため、鹿肉の消費が増えれば、食肉に回ることも多くなり、

野生動物の有効活用につながります。

野生動物を狩猟するので、かわいそうと思う方もいるかもしれませんが、

狩猟した以上は、残すところなく使ってあげるのも優しさだと思います。

鹿肉はヘルシーで高タンパク質

さて、ここからは鹿肉の健康効果です。

まず1番に言いたいのは、他の肉に比べて、

脂肪分が少なくカロリーが低く、さらにタンパク質が豊富な点です。

鹿肉は牛肉・豚肉と比べ

  • カロリー:1/3
  • タンパク質:2倍
  • 脂質:1/10

です。

特に脂質は少ないのもメリットですが、

含まれる脂質がDHAなど健康効果が高い脂質が多く含まれているため、

しいヨーロッパでは、健康的な高級食材として扱われているほどです。

鉄分豊富で貧血予防

シカには非常に赤色が強いお肉です。

赤色が強い理由はヘモグロビンなど鉄分を多く含んでいるからです。

鉄分の量は、牛肉や豚肉の約3倍以上。

レバーの苦手な方なら、いつもの肉を鹿肉に変えるだけで、

貧血予防に効果的です。

実は柔らかく、臭みも少ない

鹿肉は「硬く、臭みが強い」というイメージを抱く方が多いと思います。

実は必ずしもそうではありません。

硬く、臭みが強くなる原因は、狩猟してからの血抜きや内臓処理、そして食肉の管理が非常に大きく関わっています。

つまり、狩猟して、その後処理が遅ければ、硬く臭いお肉の完成です。

鮮度の悪い魚が臭くなるのと同じ理屈です。

現在は、都道府県や市町村ごとに鹿肉の品質管理基準を設けているところが多く、

そこまで硬く、臭いお肉は多くありません。

そのため、柔らかく、臭みの少ない鹿肉を楽しむ事ができます。

地域復興・環境保全につながる

鹿肉の品質管理を設けているようなところでは、その鹿肉をブランド化し、

地域の復興に役立てようという動きがあります。

このようなところは、今までシカによって畑などを荒らされる食害に見舞われてきました。

そのシカを狩猟し、お肉が有効活用できれば、

農業の面でもメリットが大きく、かつ鹿肉によって集客も見込めます。

つまり、地域を活発にすることにつながるわけです。

またシカの頭数が安定すれば、樹木の皮が食べられることも減るため、

森林を敷いては、その地域の環境を保全することにつながります。

鹿肉を食べることのデメリット

値段が高い

1番のデメリットは牛肉・豚肉・鶏肉といった一般的なお肉に比べて、

まだ値段が高いことです。

これは供給を狩猟に依存していること、そして、需要もそこまで多くないことが原因です。

実際、国内産のジビエとして出ている鹿肉よりも、海外産の養鹿の鹿肉の方が安いです。

でも、今後、鹿肉の需要が高まれば、変わるかもしれません。

肉が硬く、臭みが強い

今は衛生管理の基準も上がっているため、臭みが強いお肉は多くありません。

しかし、全てが全て管理が行き届いているとは限りません。

血抜きや内臓処理が遅かったり、衛生管理がずさんだと簡単に硬く、臭みが強いお肉の完成です。

一般に買う場合は、

口コミがないところや少ないところは避け、

信頼できそうなところからの購入をお勧めします。

生食による感染症・寄生虫

国産の鹿肉のほとんどはジビエ、つまり野生で育ったシカのお肉です。

ジビエの場合、どんな感染症や寄生虫がいるかわかりません。

鹿肉の場合、生食による住肉胞子虫Sarcocystis fayeriの食中毒を引き起こす事例があります。

これらは加熱することで、完全に殺せる事がわかっています。

そのため、生食は避け、必ず加熱調理してお召し上がりください。

最後に

鹿肉は古くは日本でも食べられていましたが、戦後のシカが減少したあたりから非常に鹿食が減りました。

現在は、増えすぎたシカをいかに無駄なく活用するか、そしてその健康面から注目されており、カレー専門店CoCo壱番の一部地域の店舗では、シカカレーがメニューに入っています。

環境を考える上で、私たち人が同動物と接するかも大事なことだと思いますし、

もし狩猟した場合には、その命を大切にいただくことも大切なことだと思います。

通販でも買う事ができるので、一度召し上がってみてはいかがでしょう。